朝晩は涼しくなりましたが、日中は未だに気温が高い日もあります。
秋は日中と朝晩とで寒暖差が大きい時期でもあり、体調を崩しやすいため注意が必要です。
ところで、秋は気温差が大きいせいか、SNS上では「鼻水とくしゃみ止まらん。寒暖差アレルギー?」とか、「寒暖差アレルギーが辛い!」「寒暖差アレルギーと風邪の違いが分からない…」等の声が上がっています。
そもそも「寒暖差アレルギー」という言葉は、どのような症状を指すのか?
そもそも、アレルギーは原則として抗原(アレルゲン)抗体反応によるものを指していて、アレルギーの診断で最もよく行われているアレルギー検査は血液検査で、その血液検査は抗原抗体反応を起こす抗体の有無を調べているとの事。
血液検査で抗体を確認できれば、反応を起こす可能性(アレルギーの可能性)があると判ります。
しかし、寒暖差はアレルギー物質、すなわち抗原ではないため、血液検査で調べることは出来ず、寒暖差による反応は、アレルギー反応ではないとの事で…
では、寒暖差アレルギーとは何か?
寒暖差はアレルギー物質(アレルゲン)という特異的刺激物質ではなく、寒暖差という非特異的刺激物質によって引き起こされているのです。
非特異的刺激物質とは誰にでも刺激になる物質であり、少ない刺激でも反応してしまうのは過敏症。
一方で、アレルゲンのような特異的刺激は、そのアレルゲンに対してアレルギー反応が起こるものであり、アレルギー反応が起こらない人はアレルゲンにさらされる量が多くなっても反応しない。
つまり、寒暖差アレルギーはアレルギー反応ではなく、アレルギーとよく似たアレルギー様反応。
寒暖差過敏症と言った方が正しいとの見解で、誤解は少ない様です。
花粉症の人等も同様ですが、アレルギー体質ではない人でも、睡眠不足などの体調不良でアレルギー様反応が出やすかったり、酷くなりやすかったりします。
十分な栄養や睡眠、休息を取る事は自律神経を整えて寒暖差に対応しやすい身体になる、すなわち体調管理です。
やはり、これが根本的な鍵!
日頃から整えて万全な身体で対応出来る様、努めて参りましょう。
