こちらのお客さまは20年以上の腰痛で365日コルセットが外せないと来られた男性の方です。 骨盤の後傾が原因の腰痛でしたが、あまりに長い間、後傾していたため背中や太もも回りまでもバランスがくずれたまま安定してしまい、骨盤回りだけをいくら施術してもすぐに元に戻ってしまう状態でした。
骨盤の後傾が原因なので、「骨盤」を立て、そこに背骨を真っすぐに乗せる、背骨は自ずときれいなS字を描き、頭も真上に乗るという施術をします。
後傾した骨盤だけでなく、太ももや背中の筋肉・骨格も後傾した骨盤に合わせバランスがくずれたまま安定してしまっているので、一度だけの施術では体全体で骨盤を後傾に戻そうという力が働き、すぐに元に戻ってしまいます。短期間のうちに骨盤まわりだけでなく、そこに影響している筋肉・骨格すべてを一気に調整する必要があります。
Yさまの場合、ひと月に6回の施術を行いました。骨盤を立てることができ、きちんとした姿勢をとれるようになり、つけっぱなしだったコルセットも外しておられます。しかし、日常生活のクセがまた骨盤を後傾させようとするので注意が必要ですとお伝えしました。
Hさんは腰と膝に痛みがあり、整形外科にて脊柱管狭窄症と診断されています。触診してみると、膝周りの筋肉の硬さ、柔軟性はそこまで悪くなかったです。
しかし、腰の筋肉・骨格が異常に硬くなってしまっていました。おそらく脊柱管狭窄症による神経圧迫と、周りの筋肉の緊張からくるひざ痛と腰痛の可能性が高いことをお伝えしました。
背骨には、脳から続く神経である脊髄が通るトンネルがあります。これを脊柱管と呼びます。
脊柱管狭窄症とは、骨や椎間板の突出などで、脊柱管が狭くなり、脊髄が圧迫され、腰の痛みや脚のしびれなどの症状を起こすものです。
・狭窄している箇所に牽引(ひっぱる)をすること
※症状が悪化する場合や、改善が見られない場合は即中止する
・関係している筋肉(臀部、腰、足)を緩めること
を提案させて頂きました。
脊柱管狭窄症による神経圧迫を元に戻すのは整体ではできません。しかし、関係している筋肉をほぐしたり、牽引をすることで神経圧迫が少し解放され、症状が楽なりますとお伝えし、40分の施術を行いました。
2回目いらしたときにはすでに腰、膝の痛みはだいぶ楽になっていました。1週間に1~2回のペースで40分間施術を行い、回を重ねるごとに症状は軽くなり、7回目に痛みが解消されました。ご家族でご旅行に行く予定があり、それまでには膝を治したいと言われていたので、無事膝の痛みも出ることもなく、ご旅行を楽しめたそうでよかったです。
膝の辛さは落ち着いてきていますが、他にも硬い箇所はたくさんあるので、膝も予防しながら他の部位も整えていきましょう!とお伝えしております。
座っている時は背中が丸まり、立っていると腰が反る状態でした。また、臀部(お尻)や足の筋肉が硬くなっているため、腰に負担がかかっているので辛さが出てしまう状態でした。腰回りだけでなく、背中の調整もしていく必要があります。
姿勢が悪くなってしまうのをまず変えていきたいので、骨盤周りの施術から行っていきました。
臀部の筋肉や大腿部(もも)の筋肉をほぐし、骨盤の調整を行いました。
反り腰の人は、大腿部の前側が硬くなり骨盤が前傾(前に倒れる)しやすくなっているので、骨盤の良い状態が持続できるように、そこのストレッチも行いました。
腰の状態が良くなっても、上半身が丸いままだとすぐにまた腰が辛くなってしまいます。
なので最後に背中の調整も行い、上半身と下半身のバランスを整え、腰が辛くならないようにしました。
お仕事の関係上、足に疲れがたまりやすいので、足のストレッチを行うようアドバイスをしました。
特に大腿部の前面が硬いので、正座の状態から後ろに倒れて伸ばすストレッチをお伝えしました。
週に一回のペースで三回調整を行い、腰の痛みはなくなりました。
姿勢の悪さは、長年の癖もあり悪くなりやすい状態が続いています。
腰の辛さがなくなった分、肩甲骨周りのコリが気になり始めているので、現在は二週に一回にペースをあけ、上半身メインの施術を行っています。
姿勢が丸まっているので腰痛が出やすい状態でした。股関節は、恐らく、右の腰の痛みを庇おうとして、左に重心がかかり、左側が硬くなったと思われます。良い姿勢が取れやすいようにしつつ、左の股関節の可動を良くしていく必要があります。
姿勢が伸びるようにするために、まずは骨盤周りの筋肉やモモの筋肉を緩め、骨盤の調整を行いました。
股関節の動きに左右差がある為、ももの前の筋肉や股関節周りの筋肉は、左の方を多くほぐし、動きが左右で同じになるように調整しました。
肩回りも硬い状態だったため、肩甲骨まわりや背骨の調整も行いました。
この時点で腰の辛さはなくなったのですが、股関節の動きに差がある自覚がまだあったため、足のストレッチをしつつ、左のみ股関節と周りの筋肉が連動して動くようにするための運動を行いました。
腰痛に関しては、姿勢を正すことで負担がかからなくなってきます。
股関節は、関節が正しく動くように、ご自身でも運動をしていく必要があります。
こちらのお客様にはランジのスクワットを提案しました。
股関節を曲げる方向より伸ばす方向の方が左右差を感じていたので、右足前のランジスクワットのみ行ってもらってます。
1ヶ月間、週に一回のペースで施術を行い、若干左右差があるものの動きがだいぶ改善されました。
現在では2週間に一回のペースで、肩こりも含めたケアを行っています。
狭窄している部分の関節の動きが悪く、その周りの筋肉に負担がかかってしまい痛みが出てしまっていると考えられます。
狭窄自体を取り除くことは出来ません。なので、周りの筋肉を念入りにほぐし可動を上げていきました。特に、殿筋や大腿部の筋肉をほぐすことで股関節の動きが良くなり、歩いている時の腰への負担を減らしていきました。
また、背面だけでなく、お腹の筋肉もほぐし腰の痛みを軽減させました。
狭窄が起きると、どうしても周りの筋肉が硬くなります。
また痛くなるからと動かないでいると、どんどん筋肉は硬くなっていくので、無理のない範囲内で歩いたり動くようにしましょう。
また猫背になるのも良くないので、腰の反りすぎは良くないですが、腰が丸まらないようにしましょう。
初来店から一ヶ月たち、痛みは完全にはなくなっていないものの、だいぶ軽減しました。
施術の頻度も5日に1回だったのが、今は1~2週間に一回なりました。
肩回りの辛さもある為、腰回りだけでなく上半身の施術も行っています。
立っている時に外側に重心がかかりやすいのと、骨盤の開きがある為、外に出てきてしまっているのと、猫背にもなりやすいため腰痛が出てきてしまっていることが考えられます。
骨盤周りの筋肉の硬さが目立つため、まずはそこを緩める施術から行っていきました。
殿筋からもも横の筋肉にかけてがとても硬く、軽めに押しても圧痛が大きい状態でした。
股関節にはストレッチを掛けながら少し押し込むような形で調整したのと、足が少し内股気味だったので、まっすぐになるようももの裏などもストレッチしていき、骨盤の調整も行いました。
お仕事も立ち仕事の為、まずは仕事中になるべくお尻を閉める様な意識で、真ん中重心を心掛けていきましょう。
ストレッチはご自身でも以前から行っていたため、それを継続しつつ、ももの横もほぐしていけると良いです。
一ヶ月調整して、骨盤の開きや股関節の出っ張りが変わってきて、腰痛も軽減しました。
長年積み重なってきた悪い癖もある為、改善するまではもう少し時間がかかりそうですが、間隔をあけつつ施術をしていき、上半身にも固さがあるので、そちらの施術も徐々にしていけると、全体のバランスが良くなってくると思います。